小さな王子さま (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
「わたしはどこの者か? わたしは子ども時代の者だ」『夜間飛行』『人間の大地』などの作品で国内外で高い評価を受けた、サン=テグジュペリ。彼が唯一、子どもたちに向けて書いたのが『小さな王子さま』である。
ナチスドイツのフランス侵攻に際し、苦渋の選択の結果、サン=テグジュペリはアメリカへ亡命した。母国に、無事を気遣う多くの人びとを残して。なかでも、もっとも心を痛めたのは、ユダヤ系で年長の親友、レオン・ヴェルトの安否だった。『小さな王子さま』は、この親友へ捧げて、1942年の夏にアメリカで書かれた。数年前からカフェのナプキンや紙切れの上に繰り返し現われた、不思議な服を着た子ども「小さな王子さま」を、「機械工のような正確な手つきで子ども用の小さな絵筆を熱心に動かし、はみ出ないようにと舌先をのぞかせ」ながら描き、友への思いをこめて執筆されたこの宝石のような物語をのこして、サン=テグジュペリは、北アフリカの戦列に復帰。翌年、この、子ども時代の国に棲みつづけていた作家は、偵察飛行中に、地中海上空で消息を絶った。
〈心で見なくちゃよく見えない。大切なことは目には見えないんだよ〉〈きみのバラをそんなにも大切なものにしたのは、きみがきみのバラのためにかけた時間だ〉〈きみは自分が飼いならしたものに永遠に責任を負うことになる〉 サン=テグジュペリの小説世界を品格ある日本語で届けてきた山崎庸一郎による翻訳に、物語にかくされた秘密を読み解く丁寧な読みのヒントを、図版入りの註として付す。
内容(「BOOK」データベースより)
「心で見なくちゃよく見えない。大切なことは目には見えないんだよ」サン=テグジュペリの小説世界を品格ある日本語で届けてきた山崎庸一郎による翻訳に、物語にかくされた秘密を読み解くヒントを、図版入りの註として付した。
地底旅行 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は、十六世紀アイスランドの錬金術師が残した謎の古文書に導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす地底世界の大冒険旅行に出発した。地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。南村喬之 画
八十日間世界一周 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
1872年10月2日午後8時45分,ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は,多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した,80日間世界一周の旅に出た.彼はトランプ仲間と,1秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ.彼と忠実な従者パスパルトゥーを待ちうける波瀾万丈….
内容(「BOOK」データベースより)
一八七二年一〇月二日午後八時四五分、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、八〇日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、一秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。
星の王子さま―オリジナル版 (単行本)
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著者の生誕100年を記念し作られた復刻版。挿絵は著者自身が描いた米オリジナル版そのままの絵が載せられている。これまで親しんできた挿絵と比べると輪郭がはっきりしていて鮮明、そのほかにも「ささいな違い」を見つけながら読み進めていく楽しみもある。 本書は、ストーリーの展開を楽しむ意味においては子ども向けだが、むしろ大人向けのメッセージに満ちていて、本来人間には「心の目」が備わっているということを呼び起こされる。その、真実を見ることのできる「心の目」をもって、大切にしていかなければならないモノを感じ取り、それを生かしていくことで人は豊かになれるはずなのだが、さまざまなことに心を奪われ見えなくなっていき、やがて見ようともしなくなる(王子が訪れた星に住む大人たちは点灯夫以外その象徴のようでもある)。 キツネの言葉「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」は著者からの、大人、そしてこれから大人になる子どもたちへの警鐘なのかもしれない。(加久田秀子)
出版社/著者からの内容紹介
世界中で100以上の言語に訳されている名作『星の王子さま』.英語の初版本と,版権を所有するフランス・ガリマール社版を比べると,さし絵の色調やタッチが微妙に異なっていました.このたびサン=テグジュペリの生誕100年を記念して,作者が生前目にした唯一の版といわれる英語版に基づいて,オリジナル版『星の王子さま』をお届けします.
神秘の島〈第3部〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
かずかずの危機に手をさしのべてくれた神秘の力。この謎の人物についにめぐりあう。壮大な冒険小説は、意外な結末をむかえる。 対象年齢:小学上級から
内容(「BOOK」データベースより)
男たちが危機におちいるたび、救いの手をさしのべてくれた神秘の力。ひそかに五人を見守っていた謎の人物についにめぐりあう。物語は、意外な決着をむかえる。『海底二万里』のヴェルヌが描く驚異の冒険小説完訳版。小学上級から。
ラムセス再臨―光の石の伝説〈4〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
王家の谷をめぐる絢爛の大河歴史ロマン、ここに完結。感動の最終巻!
失った仲間の思い出を胸に、勇者と王妃は力を合わせ最後の戦いに挑む。ふたつの運命がひとつになった今、エジプトの歴史に新たな光が刻まれる――。感動巨編、ここに完結。
内容(「BOOK」データベースより)
偉大なる村の長を失った“真理の場”に、さらなる悲劇が襲いかかる。“真理の場”が崩壊するとき、エジプトは平安の光を失う―。今、ふたつの運命はひとつとなり、風前の灯火のごとく揺らめいていた。師の志を胸に、孤独な勇者パネブと王妃タウセルトは、闇に潜む敵を誘い出すため、力を合わせて最後の戦いに挑む。果たして、エジプトはその栄光の歴史を永久に刻みつづけることができるのか。クリスチャン・ジャックが全身全霊を打ち込んだ感動巨編、ついに完結。
神秘の島〈第2部〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
無人島であるはずの島に遭難者がいる。船をつくった男たちは救助にむかった。だが、そこで出会ったのは獣のような男だった。 対象年齢:小学上級から
内容(「BOOK」データベースより)
無人島であるはずのタボル島に遭難者がいる。船をつくった男たちは、救助へむかう。そこで出会ったのは、人間の心を忘れたまるで獣のような男だった。原書のさし絵をふんだんに使用したヴェルヌの名作完訳版。小学上級から。
古塔の地下牢 怪盗ルパン 文庫版第7巻 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
ルパンの部下ジルベールがぬすみだしたものは、なんのへんてつもないガラスの栓だった。しのびこんだ別荘の召使いが殺され、彼は強盗殺人の容疑で死刑の判決を受ける。愛する部下をすくうために活動するルパン。彼の前には悪魔のような代議士ドーブレックが立ちはだかる。ガラス栓にかくされた秘密をめぐり、ふたりは死にものぐるいのたたかいをくりひろげる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ルブラン,モーリス
フランスの推理作家、1864年生まれ。警察関係の新聞記者のかたわら、1892年夏から小説を書きはじめたが、あまり成功しなかった。1905年、雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編を発表。それをまとめた短編集『怪盗紳士』(1907)で、爆発的人気を博した。1941年没
南 洋一郎
明治26(1893)年1月20日東京府西多摩郡に生まれる。本名池田宜政。青山師範卒業。『懐かしき丁抹の少年』(1926)で少年小説家として出発。『リンカーン物語』(1930)、野口英世等の伝記を池田宣政の名で、『吼える密林』(1933)、『緑の無人島』(1937)などの冒険小説を南洋一郎の名で書いて、多くの少年読者を得た。戦後は『怪盗ルパン全集・全30巻』(ポプラ社)が圧倒的な人気を得た。昭和55(1980)年7月14日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
異邦人 (文庫)
Book Description
For this new edition, Davison makes use of recent critical analysis of L'Etranger to give a full description of Camus's early philosophy of the Absurd and the ideas from which the novel emerges.
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版に関連付けられています。
The publisher, Prentice-Hall Humanities/Social Science
The Stranger, unabridged. Complete text of play for intermediate reading.
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版に関連付けられています。
悪童日記 (文庫)
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ハンガリー生まれのアゴタ・クリストフは幼少期を第二次大戦の戦禍の中で過ごし、1956年には社会主義国家となった母国を捨てて西側に亡命している。生い立ちがヨーロッパ現代史そのものを体現している女性である。彼女の処女小説である本作品も、ひとまずは東欧の現代史に照らして読めるが、全体のテイストは歴史小説というよりはむしろエンターテインメント性の強い「寓話」に近い。
そもそもこの小説には人名や地名はおろか、固有名詞はいっさい登場しない。語り手は双子の兄弟「ぼくら」である。戦禍を逃れ、祖母に預けられた「ぼくら」は、孤立無援の状況の中で、生き抜くための術を一から習得し、独学で教育を身につけ、そして目に映った事実のみを「日記」に記していく。彼等の壮絶なサバイバル日記がこの小説なのである。肉親の死に直面しても動じることなく、時には殺人をも犯すこの兄弟はまさに怪物であるが、少年から「少年らしさ」の一切を削ぎ落とすことで、作者は極めて純度の高い人間性のエッセンスを抽出することに成功している。彼らの目を通して、余計な情報を極力排し、朴訥(ぼくとつ)な言葉で書かれた描写は、戦争のもたらす狂気の本質を強く露呈する。
凝りに凝ったスタイル、それでいて読みやすく、先の見えない展開、さらに奥底にはヨーロッパの歴史の重みをうかがわせる、と実に多彩な悦びを与えてくれる作品である。続編の『証拠』『第三の嘘』も本作に劣らない傑作である。(三木秀則)
内容(「BOOK」データベースより)
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。