牝猫 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
人間どうしさながらに意志をかよわせ睦みあう青年アランと愛猫サア。アランの愛のみを待ちうける新妻カミーユの不満は、やがて「第三者」サアに対するいらだちと嫉妬の心にかわってゆく…。20世紀フランス文壇の女王コレット(1873‐1954)が、一匹の牝猫をはさんだ若い新婚男女の微妙な心理を繊細な感覚でとらえた円熟期の代表作。
未来のイヴ (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
輝くばかりに美しく、ヴィナスのような肉体をもつ美貌のアリシヤ。しかし彼女の魂はあまりに卑俗で、恋人である青年貴族エワルドは苦悩し、絶望していた。自殺まで考える彼のために、科学者エディソンは人造人間ハダリーを創造したが……ヴィリエ・ド・リラダンの文学世界を鏤骨の名訳で贈る。正漢字・歴史的仮名遣い。解説=窪田般彌
アモス・ダラゴン〈8〉ペガサスの国 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
ようやく地上に戻ったアモスは、“イカロスの民”の少女、アエリグと出会う。ふたりはたちまち恋に落ちるが、彼女にはある秘密があった…。その頃ベリオンには刺客が現れ、ユプスグランのロリアはとんでもないものを見つけてしまう。不穏になってゆく世界で、仲間たちは再び会えるのか?機知と勇気と友情の大冒険ファンタジー!!
内容(「BOOK」データベースより)
ようやく地上に戻ったアモスは、“イカロスの民”の少女、アエリグと出会う。ふたりはたちまち恋に落ちるが、彼女にはある秘密があった…。その頃ベリオンには刺客が現れ、ユプスグランのロリアはとんでもないものを見つけてしまう。不穏になってゆく世界で、仲間たちは再び会えるのか?機知と勇気と友情の大冒険ファンタジー。
目には目を (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
破産寸前の夫、その若く美しい妻、彼女に恋する中年の資産家とオールドミスの姉、この四人の男女の頭の中には、それぞれ思惑がひそみ、それが運命の糸のようにからみあって、破局へと突き進んで行く……。目には目を、歯には歯を、復讐を許すタリオンの掟が……。名作『わらの女』で一躍脚光を浴びた女流作家の長編第三作!
星の王子さま―オリジナル版 (単行本)
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著者の生誕100年を記念し作られた復刻版。挿絵は著者自身が描いた米オリジナル版そのままの絵が載せられている。これまで親しんできた挿絵と比べると輪郭がはっきりしていて鮮明、そのほかにも「ささいな違い」を見つけながら読み進めていく楽しみもある。 本書は、ストーリーの展開を楽しむ意味においては子ども向けだが、むしろ大人向けのメッセージに満ちていて、本来人間には「心の目」が備わっているということを呼び起こされる。その、真実を見ることのできる「心の目」をもって、大切にしていかなければならないモノを感じ取り、それを生かしていくことで人は豊かになれるはずなのだが、さまざまなことに心を奪われ見えなくなっていき、やがて見ようともしなくなる(王子が訪れた星に住む大人たちは点灯夫以外その象徴のようでもある)。 キツネの言葉「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」は著者からの、大人、そしてこれから大人になる子どもたちへの警鐘なのかもしれない。(加久田秀子)
出版社/著者からの内容紹介
世界中で100以上の言語に訳されている名作『星の王子さま』.英語の初版本と,版権を所有するフランス・ガリマール社版を比べると,さし絵の色調やタッチが微妙に異なっていました.このたびサン=テグジュペリの生誕100年を記念して,作者が生前目にした唯一の版といわれる英語版に基づいて,オリジナル版『星の王子さま』をお届けします.
失われた時を求めて〈3〉第二篇 花咲く乙女たちのかげに〈1〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
きらめきと悔恨にみちた青春の日々。
スワンとオデットの娘ジルベルトに憧れる少年の「私」。シャンゼリゼやブーローニュの森での初恋は失意に終わり、パリからバルベック海岸へ。「花咲く乙女たち」との出会いの予感。
内容(「BOOK」データベースより)
語り手はシャンゼリゼ公園でジルベルトと戯れながら、快楽の目ざめを覚える。彼女の両親スワン夫妻とも近づきになるが、二人のあいだに食いちがいが生じ、交際は中断される。別れていることの苦悩と恋の相手に対する忘却の始まり。やがて語り手にとっては、ブーローニュの森でスワン夫人の散歩のお供をするのが楽しみになる(第二篇第一部)。語り手が祖母とともに、かねてから夢見ていたノルマンディ海岸バルベックに到着する(第二篇第二部冒頭)。
夜間飛行 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
冷厳な態度で郵便飛行事業の完成をめざす支配人リヴィエールと、パタゴニアのサイクロンと格闘する飛行士ファビアン、それぞれの一夜を追いながら、緊迫した雰囲気のなかで夜間の郵便飛行開拓時代の叙事詩的神話を描いた本書は、『星の王子さま』とならんで、サン=テグジュペリの名を世界中に知らしめた代表作である。南米ブエノス・アイレスの地に、主人公と同様、郵便飛行の支配人として赴任していた時期に執筆され、1931年度のフェミナ賞に輝いた。
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
エマニエル夫人 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
パリから夫の待つバンコックへの機内での2人の男との異常なセックス。また、バンコックでの女同士の愛やイタリア人侯爵との性問答で、エマニエルの官能は花開き、昇華していく。発表当時、その強烈な描写と衝撃的な性哲学が世界じゅうの話題をさらった傑作。
女帝 わが名は則天武后 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
七世紀、唐の時代。太宗の後宮に一人の少女が入った。
平民生まれで何の後ろ盾もない少女には、皇帝の寵を争うつもりもなかった。だがもって生まれた才気と天運によって、彼女は皇后に、そしてついには玉座へ上る──。 中国四千年の歴史上、皇帝の座に就いた唯一の女性、則天武后。冷酷な悪女として知られるが、それは後世の歴史家によって捏造されたものだという。真実の彼女は、妻として皇帝を支え、利権にしがみつく官僚と闘い、数々の改革を成し遂げた名君だった。 その武后のモノローグで物語は語られる。
人でありながら神になるとは、いかなることなのか?
絶対的な権力を手にした者に、愛は可能なのか?
「天よ、なぜこの私だったのか──」 広大な帝国の未来を委ねられた彼女は、幾度となく天に問いかける。天命に翻弄され、孤高の玉座についた一人の女性の痛切なる叫びが切ない。武后の語りを読み進めるうち、女帝であることの圧倒的な孤独と、自らの運命を生きることの哀しさと、限りある人生にとって歴史とは何なのかという問いかけが、胸にせまるだろう。 世界的ベストセラーとなった『碁を打つ女』(早川書房)の著者による最新作。詩情あふれる簡潔な文体は、壮大な歴史を語るにふさわしい。そして奇跡のように美しく切ない。
内容(「BOOK」データベースより)
時は七世紀、唐の時代。一人の少女が後宮に入った。そこは一万人の女たちが皇帝の寵を争い、陰謀と嫉妬が渦巻く世界。だが天運は彼女とともにあった。何の後盾もない平民生まれの少女は、死の淵から救い出され、権力の中枢へと導かれた。皇后に、そしてついに玉座へ上る。天は、彼女に広大な帝国の未来を委ねたのだ。絶対的な権力を持つことの、圧倒的な孤独。そのとき、彼女は何を思うのか―中国四千年の歴史上、唯一の女帝、則天武后。後代の歴史家によって冷酷無比な悪女と貶められ、皇帝であったことすら否定されてきた。その偽りの正史に挑み、転落と再生をくり返した武后の波乱の生涯を、詩情あふれる簡潔な文体で描き上げる。フランスでベストセラー、世界20カ国で翻訳された気鋭の中国人作家の最新小説。
星の王子さま (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
サン=テグジュペリ
1900‐1944。名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生れる。海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1929年に処女作『南方郵便機』、以後『夜間飛行』(フェミナ賞)、『人間の土地』(アカデミー・フランセーズ賞)、『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、’44年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず
河野 万里子
1959年生れ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)